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水槽のコケ掃除
水槽のコケ掃除
藻類とは?
アオミドロなどに代表されるアクアリウムで言うことろの、「コケ」というものです。正確には、藻類といいます。
コケは苔=モス、つまり、ウィローモスなので、別物ですが、みな面倒なのでいつからかこのように呼んでいます。
他に、長くて黒い髭苔、アオミドロのような糸状ゴケ、ガラスに付着する茶ゴケなどもあります。また、藍色で臭い藍藻(らんそう)は藻とついていますが、細菌ですので、藻類ではありません。
藻類対策の薬品にも、コケ撃退と書いてあります。しかし、ウィローモスは苔なので、この薬品を使わないでくださいと言われることがあります。しかし、別物です。
ただし、薬品に対する強さが、通常の有茎草や、ロゼッタ状水草と比べると弱い可能性がありますので、枯れることもあると思います。
逆に、むしろ、強いのではないかと思うこともありますが、とにかく、薬品は使えない場合もありますので、ここでは簡単に藻類を撃退する方法をごご紹介します。
水槽のコケ掃除の方法
水槽で魚を飼育していると必ずと言っていいほど、水槽のガラス面にはコケ(藻類)がたくさん付着していきます。
買ったばかりの新品の水槽の場合ですと1ヶ月位はキラキラとした透明な状態がキープできるかもしれません。しかし、半年や1年も使っている水槽の場合ですと、いくら掃除をしても1、2週間後にはガラス面が緑色になってきたり、茶色になってきたりします。
これはある意味避けられないことで、いくら水槽のガラス面を拭きとったところであまり意味が無いような気がします。このようにすぐにガラス面に藻類が発生ししまう理由は、水槽の中の水の栄養状態が高過ぎるということです。高すぎるといっても普通な状態なのですがガラス水槽で綺麗に鑑賞するという意味ではあまりよくないということです。自然の池を見れば普通緑色になっています。
水草や藻類にとっての栄養状態が良いということは簡単に言えば水が汚れているということです。魚を飼育していると魚が食べた餌が糞として排出されて、その糞などが水を汚していきます。
これは水草や藻類等の植物にとっては大変よい栄養となります。ちょうどいい具合に魚が排出した汚れを植物が成長するために吸収していくと、水がきれいな状態を保つことができます。
しかし、このようにバランスが取れた状態になることはほとんどありません。もしもそういゆことを行うとしたら、水槽中にほんの1、2匹の魚を入れる程度がちょうどいいとくらいですので、普通に魚を飼育しているような水槽では難しいのではないかと思います。
水替えの頻度を早くして出来る限り飼育水の汚れを取り除くということが1つの対策として考えられます。これは水中に溜まっている汚れた水をドンドンと排出することで、水をきれいな状態を保つことができます。
しかし、魚やエビなどの糞が底砂の中にうまっていて、砂の奥のほうにたまってしまった場合には、栄養素の高い、つまり汚れた水は、水替えではあまり効果的取り除くことができません。
また、海老の飼育においては特にソイルなどを敷いた場合には、汚れのたまり方が激しいものです。また、エビを大量に飼育していると、餌が水を汚す場合があります。生の野菜を茹でたものをあげたりすると、水が急激によごれることがあります。
また、そういった汚れが微生物の増える条件となって、小さな海老の餌となるため、えびの繁殖においてはなくてはならないものであったりします。
また、えび自身がガラス面に着いた藻類等を食べてくれるということもあり、ある程度藻類の発生が抑えられるところもあります。
しかし、本格的にガラスに張り付いてしまったコケ(藻類)には、エビがつついた程度では対処できない場合が多いです。また、アオミドロのように細い糸状で頑丈な藻類に対しては、エビが食べることはできません。エビはハサミのような手を持っていますが、そのようなものでも決して切ることはできないような、人の力でも硬いと思うくらいの強さがありますので、どうすることもできません。
やはり藻類というのは植物であって、光がなければ成長することができません。
そのため光を弱くして、光を照射する時間を短くするということで、ある程度コケ(藻類)の発生を防げるかと思います。証明を長い時間、照射していると必ずと言っていいほど水槽のガラス面はコケでおおわれてしまいます。
また窓辺などに置いておいて、太陽光が少しでも当たると、かなりの勢で藻類が張り付いてしまいます。太陽光は大変に強い光ですので、少しの光でも蛍光灯などの照明よりも何倍も強いことがあります。
これらのことをやった上で、効果的に水槽のガラス面についている藻類を取り除くためには、よくあるのがスクレイパーと言うヘラのようなものでガラス面のコケ剥ぎ取ります。これはコケ取り用のグッズとして熱帯魚ショップなどで売られていると思います。
これを使う代わりに、三角定規などを使ってガラスについたコケを取る方法もよくありますが、定規の素材によってはガラス面に傷をつけてしまう場合もあるので注意が必要です。
最も効果的に軽い力でガラスをきれいにすることができるのは、やはりメラミンスポンジが1番ではないでしょうか。メラミンスポンジとは洗剤を一切使わずに、その組織の構造だけで汚れをきれいに落とすというものです。
これが水槽においても大変重宝します。軽い力でもすぐにきれいにガラスが綺麗になっていきます。 1つ難点としてはメラミンスポンジは小さく切って使うのですが、大きな水槽の場合、非常に手間がかかるということが挙げられます。しかし、汚れを落とすという意味では、他の水槽内の器具などを掃除することも考えると、大変便利な道具だと思います。
藻類、藍藻の撃退、退治方法−手順
成長の遅い水草やモス類は、少し栄養分の多い水において強めの光が当たると、藻類に覆われてしまいます
1.藻類がついたモスや物を取り出す。
2.藻類が付いたモスや物を、食酢(お酢)を水で薄めたものに一定時間漬ける。
(例:水で10〜20%に薄めたものに1分間浸す。)
条件によっては、モス類が枯れることもございますので、薄めの濃度(10%)から試されることをお勧めします。モス類は茶色くなっても、時間が経つと、また新芽が生えてきます。
食酢(お酢)を水で薄めたものは、シュリンプや他の生体にかかると危険です。ご注意ください。
3.水道水で洗い流す。
4.水槽へ戻して3日から1週間経過後、藻類が枯れて水が白濁してきます。(大量の場合は、別容器で枯らしてから水槽にお戻し下さい。)
藻類の繊維が柔らかくなり、シュリンプや貝などの生物が好んで食べます。
5.水槽のガラス面や取り出せない器具などは、一度水を抜いてから100%の食酢(お酢)を塗って暫く置きます。その後、拭きとるか水道水で洗い流すと綺麗になります。洗い流した水は、生体への影響が出ないようにできるだけ捨てます。
*効果が足りない場合は、1から5を繰り返してください。
自己責任において実施をお願い致します。確実に除去するには薬品を買い求めて、お使いください。
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