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日本の住宅事情にはエビが最適?
シュリンプは、国内で生産できる数少ない生体の1つです。これほど国産の生体がアクアリウムで流通しているものもなかなかありません。販売も業者から個人の方まで、ショップに卸したり、インターネットで販売したりしています。グッピーとおなじような感じかもしれません。
これだけエビが人気になったのには何か理由があるのかもしれません。
熱帯魚は小型ですが、小型といっても、大きな水槽を置くことに憧れをいだくとおもいます。しかし、原則的に90cm水槽からは床下補強が必要となってくるようです。
90cmといっても、そのちいさい面積に200kgくらいの重さがかかり人が近づくと300kgになりますので、ピアノと一緒くらいになります。
もちろん、頑丈な水槽台も必要でこれも結構な値段がします。水槽と同じかそれ以上します。さらに床下補強工事をすると一体いくらかかるのでしょうか??
場所だけでも大変なのにこんな重いものを置けない!そういうことからもエビはどんなに大きくなっても3,4cmです。
また、小さいため、小型水槽にマッチします。ある程度の大きさはあったほうがいいと思いますが、ビーシュリンプなどでも3Lの水量で、水草をたくさん入れて、5匹飼育していたら、繁殖して増えていきました。
これくらいの低水量から飼えるのでスペースの問題を気にしなくてもいいのです。
エビはなぜか日本家屋がよく似合う、ビーシュリンプもレッドチェリーシュリンプも国内で生息しているわけではありませんが、なぜか、金魚やメダカのようにマッチしています。
金魚鉢ならぬ、エビコップなどはかなりいい置物だと思います。また、皿のような平たい器に入れて飼育するととても綺麗に見えます。
というのは、エビは上見が綺麗だからです。
これも、金魚、鯉、メダカと並んで、和の観賞魚の特徴を備えています。
上見がきれいなものがなぜか、日本家屋にはよく似合います。
これは、建築様式が理由でしょう。
まず、ガラスの水槽なんて置かない。
そして、魚と水が入った入れ物なんて、高い目線の位置においたりしません。
タンスの上くらいしかありませんが、間違ってもおかないでしょう。
洒落たスタンドのような台があるのは海外です。
海外の西洋の引き出しは頑丈でしっかりしていますが、また、テーブルも重くてしっかりしています。
しかし、日本家屋は床さえ足を踏むと沈み、タンスもぐらぐら、引き出しを開ければタンスが揺れるくらいにカタカタ言います。
そのため、土間におくくらいしか置き場所がなく、足元にあるので、上見というスタイルになったのでしょう。
また、日本家屋はとにかく、外とつながっていて、まるで外のように寒いです。冬が長い日本の気候では、低温に強く上見ができる生体が観賞魚として、価値があったのです。
そういう意味では、ビーシュリンプや他のシュリンプはおどろくほど低温に強いのです。当たり前ですが。
だれが熱帯地域の生き物だと言ったのか??
そういうわけで、日本にはエビが似合います。
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